白く美しい歯を維持することは、多くの人にとって理想です。しかし日常の生活習慣や飲食物が原因で、気づかぬうちに歯が黄ばんでしまうことも少なくありません。
ここでは歯の黄ばみを防ぎ、白さを保つためのシンプルで効果的な方法について解説します。
飲食後は早めのケアを心がける
食事や飲み物には、歯に色素が付着しやすいものが多く含まれています。特にコーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど色の濃い食品や飲料は、歯に着色しやすい代表的なものです。
こういった飲食物を摂取した後は、できるだけ早く歯を磨く習慣をつけましょう。歯の表面に付着したステイン（色素汚れ）がエナメル質に浸透する前に、丁寧に落とすことが重要です。
外出中や仕事中などすぐに歯磨きができない状況では、水で口をすすぐだけでも効果があります。これだけでもステインの蓄積を予防し、歯の黄ばみを防ぐことができます。歯磨きの代わりとして、うがいを積極的に活用しましょう。
ホワイトニング歯磨き粉を活用する
毎日の歯磨きにホワイトニング歯磨き粉を取り入れることも、歯の白さを保つ効果的な方法です。ホワイトニング歯磨き粉はステインを除去する成分や、歯をコーティングして汚れの再付着を防ぐ効果が期待できます。
しかし注意が必要なのは、ホワイトニング歯磨き粉では歯科医院で行うような本格的なホワイトニング効果は得られないことです。日本の薬機法により、市販の歯磨き粉には歯を根本から白くする成分は含まれていません。
また研磨剤が含まれている製品は、歯の表面を傷つけてしまう恐れがあるため使用には注意が必要です。
おすすめは歯にやさしくステインを浮かせて落とす成分が配合されたもの。たとえば、「ピロリン酸ナトリウム」や「ポリエチレングリコール」入りの歯磨き粉は、歯にダメージを与えることなく着色汚れを除去するのに適しています。
フロスや歯間ブラシの併用を忘れずに
歯ブラシだけでは、歯の表面の汚れは約6割程度しか落とせないと言われています。残りの汚れは、歯の隙間や奥にたまってしまうため、フロスや歯間ブラシを併用することが大切です。
特に歯間にたまる汚れは、ステインやヤニなどの着色汚れが蓄積しやすい部分です。
フロスを毎日のケアに取り入れることで、歯ブラシだけでは届かない場所の汚れもしっかりと除去し、歯の黄ばみを予防することができます。また歯間ブラシを使えば、さらに徹底的なケアが可能です。
唾液の分泌を促すことがポイント
唾液には歯の表面を自然に洗浄する自浄作用があり、汚れの付着を防ぐ効果があります。口の中が乾燥しがちな人は唾液の分泌量が減少してしまい、歯に汚れがつきやすくなるため唾液の分泌を促す工夫が必要です。
まずはこまめに水分を摂ることが乾燥対策になります。さらに食事の際にしっかりと噛むことで、唾液の分泌を促進することができます。噛む回数を増やすことで、顎の筋力も鍛えられます。
外出中にはガムを噛むのも効果的です。ガムを噛むことで唾液が増え、口内の汚れが自然に洗い流されるので歯の黄ばみを防ぐ助けになります。
定期的な歯科クリーニングを受ける
日々のケアだけでは取りきれない歯垢や歯石が蓄積すると、黄ばみが目立ちやすくなります。これを防ぐためには、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが重要です。
歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニングは、歯の表面を本来の白さに戻しツルツルの状態に仕上げてくれます。
黄ばみが気になる場合や歯垢や歯石がたまりやすい人は、半年に一度の定期クリーニングを受けることをおすすめします。これにより着色を未然に防ぐだけでなく、口腔内の健康を保つこともできます。
日常的なケアと定期的なメンテナンスで美しい白い歯を保ちましょう。